爆速での急成長を!
沖縄発カレーベンチャー「あじとや」の挑戦
2015年11月11日
Tweetスパイスを県産品で作れるなんて、ほぼ沖縄しかない
スープカレーの本場は札幌だが、沖縄にも本格的なスープカレーのお店が沖縄にもあることをご存知だろうか? 2012年4月にオープンしてから順調に店舗を増やしてきた「沖縄黒糖カレーの店 あじとや」が4年目の2015年、カレーベンチャーとしてバージョンアップ。急成長を狙うべく猛スピードで動き出している。株式会社あじとやのCEO シェフの山崎憲次氏、取締役の永井義人氏にお話を伺った。 「沖縄黒糖カレーの店 あじとや」は、札幌生まれのシェフ山崎さんが沖縄市泡瀬にお店をオープンしたところから始まる。 札幌や旭川で飲食業に従事した後、東北でカレー屋をプロデュースし、実力を遺憾なく発揮していた山崎さんだったが、東日本大震災に見舞われてしまう。「今後どうしていこう」と悩んだ末、“人生最後のトライ”として、家族で沖縄に移住することに。 沖縄に来たからには地元の食材をと調査していたところ、沖縄にはカレーに必要なスパイスであるウコン(ターメリック)、隠し味に必要な黒糖があった。スパイスを県産品で作れるという驚きとともに、地産地消の県産黒糖カレーが出来ると確信した。
永井さんとの出会い「ここ、台湾に出せば?」
「あじとや」のカレーは札幌で生まれたスープカレーをベースに、沖縄産のスパイスで作った“沖縄MADE”のカレー。県産カレーとして浸透させたいと努力を重ねるうちに、思いもかけない出会いが訪れた。ある日、店の常連だった永井さんが帰り際に「ここ、台湾にも出店すれば?」と言ったのだ。 永井さんは長年IT業界で活躍してきた実績があったが、IT以外で夢中になれる事業を探していた。そのとき考えていたのが飲食ビジネス、その中でもカレー。 沖縄で一番好きな「あじとや」が頭の中に浮かんでいた。山崎さんは人にものを教えるのが上手く、シェフを育てられると太鼓判をおす永井さん。山崎さんも自分の意志に共鳴してくれた永井さんとなら、もっと面白いことが出来るのではないか?と感じていた。 山崎さんは食のクリエイターとして、永井さんは「あじとや」のブランディングプロデューサーとしてチームを結成。2015年5月15日「株式会社あじとや」を設立した。
シニアベンチャーただ今爆走中!
台湾を足がかりにして、沖縄から東南アジアへ。沖縄黒糖カレーを普及させていくというビジョンの「あじとや」。台湾を選んだのは、「日本のカレーがユニークで美味しいという認識が浸透している」ということと、「現地に店を任せられる人がいる」という理由から。永井さんがリサーチしたところ、東南アジアで日本の某大手カレーチェーン店が一番出店しているのが台湾で、しかも台湾には既にその店をまねした店もできている。つまり日本のカレーはおいしいので売れるということを地元の人も認識しているのだ。 山崎さん、永井さんともに50代。「若い人と違って、あまり時間がない。シニアベンチャーとして爆走します」と心強い言葉を語ってくれた。
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琉球ジャーナル urumee Inc. - 2015/11/11
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