ECに、買い物の楽しさと売り手の情熱を。temiteがつくる新しい買い物のカタチ
2019年02月28日
Tweet2018年12月、リファラル型ソーシャルECプラットフォーム・temite(テミテ)のβ版がリリースされた。
大手企業の寡占が進むEC業界の中、中小企業や個人の小売業者の突破口となりうるのがこのtemite(テミテ)というサービスだ。
機能や使用感、サービスの先に目指す世界観について、株式会社EC-GAIN広報の城間さんにお話を伺った。
――そもそもECって?
電子商取引と訳されるEC(electronic commerce)は、インターネット上での売買全般を指します。
インターネット、スマートフォンの普及によりECはとても身近な存在になりました。
消費者にとって場所や時間を選ばないインターネット通販やネットショップは利用しやすく、今後も拡大が見込まれる魅力的なEC市場。実店舗を持たないオンラインストアはもちろん、実店舗を持つ小売業者も続々と参入しており、EC市場はまさにレッドオーシャン市場です。
Amazonでは検索結果の上位12位まででその分野の売上の半分を占めるというデータもあり、圧倒的な上位偏重型。
ECで売上を立てるには、いかに検索結果で上位になるかが勝負であり、小売業者はSEO対策に必死に取り組んでる現状です。
しかし、検索型のEC市場では広告費に資金力のある大手企業が圧倒的優位。
検索にAI機能が入るようになれば、寡占化はさらに進む事が予想されます。
そんな中、資金力の少ない中小企業や個人の小売業者は顧客獲得の為にソーシャルメディアを利用する動きが増えています。
――temiteは具体的にどんなサービス?
temiteの土俵はソーシャルメディアです。
登場人物としては、「サプライヤー(売り手)」と「ユーザー(買い手)」ともう一人、「アンバサダー(紹介者)」がいます。
サプライヤー側が商品に込めた想いや情熱は、一般的なコマースサービスに載せると商品の羅列に終わってしまい、なかなかユーザーに伝わりません。
そこで、商品についての理解が深く「この商品が好き!もっと世の中に広めたい!」という情熱をもったアンバサダーが、自分のソーシャルメディアを利用してユーザーに伝えます。アンバサダーから紹介されたユーザーが商品を購入した場合、サプライヤーからアンバサダーへ報酬が支払われる、という仕組みです。
――どんな効果が期待できますか?
数年前までは「友人の近況を知るため」に使われていたソーシャルメディアが、近年は「情報収集するため」に使われる割合が増えています。
また、ユーザー側のリテラシーが上がったこともあり、ソーシャルメディアで得た情報から実際にサービスや商品を購入することに抵抗がなくなってきている現状。ソーシャルメディアとECの親和性は確実に高まってきています。
しかし、いくつものサービスをまたぎながら自社でソーシャルメディアを効果的に運用するには相応の労力がかかります。
独自の素晴らしい商品を持っているにも関わらず、ソーシャルメディアでの発信を苦手としている為に、うまく売上に結びついていないという店舗様も数多く存在します。
大企業の商品だけが生き残り、小さな会社の商品が消えていってしまうことは、社会にとって好ましい状態とは言えないですよね。
temite(テミテ)を使えば、広告に費用をかけられない中小企業や個人の小売業者でもEC市場で活路が開けるはず。
また、ユーザーの視点に立って考えた場合も、単にネットで買ったモノより、「あの人にオススメされた」モノ、「〇〇の話の中で出てきた」モノ、というようなストーリーがついたモノの買い方のほうが満足度は高いのではないでしょうか。
「体験」や「コミュニケーション」を通した買い物を実現させることが、temite(テミテ)の狙いであり期待できる効果です。
――アンバサダーは誰でもなれるのですか?
アンバサダーの資格に特に制限は設けておりません(2019年2月現在)。
ただ、商品についての理解とサプライヤーの情熱を伝えたいというモチベーションは求められます。
なので、フォロワー数は多いが商品に無関心の人物よりは、フォロワー数は多くなくとも商品やサプライヤーのファンである人物の方が、アンバサダーの適性があると言えるでしょう。
どちらかというとアンバサダーはユーザーに近い立場ではありますが、今後はアンバサダーがより能動的に動けるような仕掛けにしていきたいと思っています。
以前、「報酬割合を上げる」場合と「商品自体の価格を下げる(セール)」場合のアンバサダーの動きを検証したところ、「商品自体の価格を下げる(セール)」場合の方が、活発に動くということが分かりました。
つまり、自分の利益よりもユーザーにとって有益な情報を伝えたいというモチベーションでアンバサダーは動くということです。
ユーザーにとってアンバサダーは信頼の置ける存在なので、その信頼を裏切りたくないという心理だと推測できます。
サプライヤーとユーザーの双方の視点を併せ持った人物・アンバサダーが仲介することで、サプライヤーの熱量を失うことなく商品をユーザーへ届けることが期待できます。
――temiteのβ版、反響はいかがですか?
一番に売上を上げてくれたのが、プロテインでした。
口に入れるものだから慎重に選びたいというユーザーの心理と、実際の効果を伝えたいというアンバサダーの想いが上手く噛み合ったのだと思います。
β版をローンチして約1ヶ月半でサプライヤー約60店舗が導入、アンバサダー約200人が活躍しています。
流通額も12月対比流通額が688%と伸長中、今後の伸びにも期待が高まります。
このサービス成功のカギは熱量の高いサプライヤーと、そこに共感している熱量の伝え手であるアンバサダーの存在です。
サプライヤーの熱量をいかにバケツリレーでユーザーまで情報伝達していくかを常に試行錯誤しています。
サプライヤーについても、公序良俗に反するものでなければ特に業種の制限はありませんので、気になる店舗様はお気軽にお問い合わせください。
Electronic CommerceをEntertainment Commerceに。
例えば、手頃に買えるスーパーよりも、商店街の魚屋さんで、「今日は寒いから、この魚がいつもより美味しいよ!調理方法は〇〇がオススメ!」といった売り手と買い手のコミュニケーションがある光景を、ECでも実現させたい。
そんな想いでつくられたサービスtemite(テミテ)。
コミュニケーションを通してモノを売る・買う、という買い物の醍醐味を、temite(テミテ)で味わってみてはいかがだろうか。
temite(テミテ)|ファンとの繋がりで売上をあげるソーシャルECプラットフォーム
投稿者プロフィール
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沖縄県那覇市出身。二児の母。
沖縄の子育てを応援するフリーマガジン「たいようのえくぼ」と、その姉妹冊子・沖縄の部活動を応援するフリーマガジン「たいようのFight!」のデザイナーを務める。
県内向けおでかけ情報サイト「ちゅらとく」ライター。
翁長奈七 - 2019/02/28
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