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レガテ沖縄ドリブル塾、若き指導者の挑戦。

2018年10月26日

2017年に開校された、レガテ沖縄ドリブル塾をご存知だろうか。県内初、全国でも珍しいドリブル専門の塾である。様々なサッカークラブに所属する子ども達が、ドリブルの技術を高めるため、このドリブル塾に通っている。代表の奥平卓也さんに、指導に込める想いや今後の展望についてお話を伺った。

レガテ沖縄ドリブル塾 代表 奥平卓也

沖縄から、世界で活躍できる選手を

レガテ沖縄ドリブル塾は、小学生を対象としている。ゴールデンエイジと呼ばれる伸び盛りのこの時期に、個人技であるドリブルを習得させることが、サッカーの競技力向上には重要だという。

宮古島市出身の奥平さんは、小学校2年生からサッカーを始め、那覇西高校、岐阜経済大学でも攻撃的ポジションとして活躍していた。身体の大きな相手に競り勝つには、ドリブルの技術がとても役に立つことを、自身の経験から感じていたそうだ。

奥平さんは「メッシやネイマールのような、世界的に活躍している選手がボールを持つと、どんなプレイを見せてくれるんだろうと、とてもワクワクする。そんな風に世界で活躍できるスーパースター選手を、沖縄から育てていきたい。」と笑顔で話してくれた。

サッカーを通して学んでほしいチャレンジ精神

レガテ沖縄ドリブル塾には、およそ100人の子ども達が在籍(2018年10月現在)している。

皆、それぞれのサッカークラブに所属しながら、チームの練習が休みの日などにドリブル塾を訪れる。「日本では、失敗することが恥ずかしいとか、失敗することでチームや周りの人たちに迷惑をかけてしまって申し訳ない、という文化が少なからずある。しかし、世界では挑戦しようとしたことが評価される。失敗を恐れずに、チャレンジする姿勢を大切にしていきたい。」と奥平さんは語る。

レガテとは、スペイン語で「ドリブルで突破」を意味する。人生においても、壁や困難に立ち向かい突破して欲しいという願いを込めて、レガテ沖縄ドリブル塾と名付けられた。レガテ沖縄ドリブル塾のコーチ陣は、奥平さんの他に2名。奥平さんの思いに賛同した、かつてのチームメイトだ。

奥平さん達は、指導者というよりも「サッカーが上手なお兄さん」といった雰囲気で指導にあたる。子ども達にプレッシャーは与えず、楽しくサッカーに取り組める環境をつくっている。新しいワザを習得しようと、懸命にボールを扱う子ども達の表情からは、チャレンジする楽しさが伝わってくる。

レガテ沖縄ドリブル塾、誕生の経緯と今後の展望

大学卒業後は銀行に就職した奥平さん。社会人でもサッカーを続け、サッカーの魅力や楽しさを伝えていきたいという想いは常に持っていたそうだ。YouTubeで県外にドリブル塾があることを知り、一念発起。

その他にも様々な出会いやキッカケがあり、レガテ沖縄ドリブル塾を立ち上げた。4年勤めた銀行を辞めることについて、当初は家族からも心配されていたが、奥平さんの情熱と覚悟が伝わり、次第に応援してくれるようになったという。

なるべく費用を抑えるため、手作りのチラシやSNSを使って生徒を募集していたところ、奥平さんのドリブルの腕前がSNSやYoutube動画で注目を集めた。

フォロワーやチャンネル登録者も確実に増え、ドリブル塾の生徒も増えていった。教室の他に出張講座も行ってきたが、なんとタイまで出張したことがあるという。サッカーが世界で愛されているスポーツであること、インターネットを通して、活躍の場が世界に広がっていることを肌で感じた。

同時に、これからを生きる子ども達は、日本だけでなく世界で通用する人間に成長して欲しいと改めて感じたという。世界で活躍する選手の育成を目指すレガテ沖縄ドリブル塾。

今後は、海外のチームと連携して子ども達の交流試合を組んだり、専用の練習施設をつくるなど、実現させたい目標があるという。奥平さんさんの挑戦に、今後も目が離せない。


★公式サイトはこちら
http://regate.okinawa/

投稿者プロフィール

翁長奈七
2017年12月、合同会社Thinkerを設立。2018年2月にフリーマガジン【OKINAWA部活星】を創刊。2018年6月から琉球ジャーナルライター、同年8月から株式会社ハンズコム勤務開始、沖縄のバスケットボール専門誌「OUTNUMBER」の制作にも携わる。

翁長奈七 - 2018/10/26