「学歴と年収は比例しない」 それを体現してきた社長に、ビジネスで成功する秘訣を聞いてみた。
2017年09月28日
Tweetみなさん、こんにちは。
RYUKYUジャーナルの松田です。
突然ですがみなさん、沖縄の平均年収が全国ワースト1位という話を聞いたことがありますか? 都道府県別の平均年収を調べてみると、東京都に比べて約250万円ほど低いことがわかります。
この収入格差を生んでいるのは、いったい何なのでしょうか。今回は、沖縄でビジネススクールを開講し、沖縄と東京の人たちにビジネスの型を実践的に教えている、講師の親川政明さんにお話を伺いました。
沖縄に足りないのは、教育ではなく情報
インタビュアー 松田(以下:松田)
沖縄の開業率と廃業率を見てみると、それぞれ7.1%、4.0%です。これはどちらも全国平均を上回る数字で、沖縄の開業率は全国1位、廃業率は全国2位です。この数字にはやはり、沖縄と東京の41.85もある偏差値の差が関係しているのでしょうか?
親川さん
はっきり言いますけど、学校の勉強ができるかどうかと、お金が稼げるかどうかはまったく関係がありません。理由は、今の学校教育がサラリーマン用だからです。
自分でビジネスをするのに必要なのは、勉強ができる能力ではなくて、自分で問題を見つけて解決できる能力なんですよ。さらに言えば、学校のテストでいい成績を取れるからといって、必ずしもビジネスで成功するわけではありません。
ビジネスで成功するのは、自分の特性は何か、それで何を解決できるか、それで困っている人は誰かと考えて、それを事業という形にして実行できる人です。
でも、そんなことにはなかなか気付ける機会ってあまりないと思うんですよね。特に沖縄では成功している人が少ないというか、表に出る人が少ないというのもあって、学校で勉強ができる頭のいい人だけがお金を稼げる、資格を取れば給料がたくさんもらえるのではないか、というなんとなくのイメージだけが蔓延していると思います。
東京にビジネスの成功者が多いのは、平均所得が高い、ということもありますが、そもそもの話としてビジネスで成功する型を知っている人が多いからです。つまり、今の沖縄に必要なのは、ビジネスで成功する型に関する情報なんです。その型を沖縄で試してみて、沖縄という土地に合うよう改善をしていくことが、ビジネスで成功するための近道です。
数字で管理できれば、ビジネスは失敗しない
親川さん
私は職業柄、今までにいろんなビジネスマンや企業を見てきました。その経験から、ひとつだけ、ビジネスで最小リスクで最大のリターンを得る確率の高い方法を学びました。それは『すべてを数字で管理すること』です。
私の経験上、どんぶり勘定でビジネスが成功する人は見たことがありません。もしかしたら、世の中にはいるかもしれませんけどね。数字で管理するというのは、「商売する前から商売すること」なんですよ。
収入や支出はもちろん、売上予測やリスクまでのすべてを数字で管理することで、その時点で成功するか失敗するかがある程度わかるので、それがちゃんとできている事業者は失敗する可能性が低いですし、机上の空論ということで紙に書いたことが失敗することもありますが、紙の上でも失敗してるなら、現実はもっと失敗することが多いです。青写真でも無いよりは100倍マシだと思っています。
昔、勤めていた経営コンサルティング会社の所長さんが私に言った名言があります。「赤字になっているということは、出血しているんだよ。お金という赤い血が流れているから、どこかで止めなきゃいけないんだよ」
ここで私は、数字に魂を込めるということを学びました。いくら数字で目標を立てても、社長や社員の「顧客に貢献したい」「数字を必ず達成したい」という魂が入っていないとその数字は達成できないんですよ。実際、私が担当した年商40億円の企業さんも数字で管理されていましたが、結局、商品を提供するのは「人」であって、商品を購入するのは「人」です。機械ではありません。商売の基本は「人の役に立つ」ということだと思います。
そういう意味では数字というのは、自分がやったことに対する裏付けであり、成績表です。数字が悪くても熱意をもって、とにかくやればそれが失敗だったとしても次にいかせますし、多くの場合は顧客も喜ぶようなサービスが生まれ、会社も儲かることが多いと感じています。
一番最悪なのは「目をつぶって数字を見ない」ことで、これでは現在、良い状況なのか、悪い状況なのかもわかりませんので、事業を改善しようがありません。ダイエットと同じでまずは体重計に乗ることから、月次決算などで究極は大企業のソフトバンクやユニクロのように日次決算で数字をリアルタイムで把握することから事業は改善できると思います。
ビジネスで成功する秘訣は、仕組みを真似ること
親川さん
ビジネスで成功する一番簡単な方法は何だと思いますか? それは、成功している人の真似をすることです。例えば教育ビジネスの場合は基本、仕組みとコンテンツ、情報で成り立っているので、その仕組みを真似して、自分なりのコンテンツを組み込んでみると、成功する確率があがります。
くれぐれも言っておきますが、コンテンツは真似しても上手くいくことは少ないです。真似するなら仕組みを真似したほうがいいですね。なぜなら、コンテンツ自体は真似のもとのコンテンツが優れていることがほとんどですので、真似しても自社が真似元に追いつけないからです。いつまでも2番手以後では顧客から選ばれにくく、不利な立場になります。
また、先ほど沖縄には成功しているビジネスの型が少ないという話をしましたが、自分が目指すビジネスの成功している仕組みや型が沖縄にないなら、それがあるところに行って学んだらいいんですよ。
学ぶ方法は、教えを乞うのが一番効率のいいやり方ですが、実際にそのサービスを受けてみるのが一番簡単です。サービスを受けて、その仕組みを分解し、理解し、自分のビジネスに組み込んでみる。お客さんとして商品を購入するのではなく、売る側の立場として商品を買ってみる。
そうして真似するうちに、ビジネスのやり方がわかってきて、どうしても真似できない部分が自分のオリジナリティになっていきます。だから、ビジネスを始めるのに必要なのは、今、目の前で成功しているビジネスの仕組みを真似することです。
最後に
親川さん
ビジネスを始めるのは、実はそんなに難しいことではありません。極端に言えば、名刺を作ればいいだけです。でも、ビジネスはリスクを伴うものです。車の運転と同じように、人の生活を狂わせてしまう可能性があるものです。
だからこそ私は、ビジネスを始めるのなら、ちゃんと学んで、心して始めてほしいと思っています。ビジネスは、お金稼ぎの道具ではありません。人の困りごとを解決するための資本主義社会の仕組みです。
それを理解したうえで、情報を集めていろんな型を身に着けて、年収を上げ、精神的にも経済的にも、豊かな人生を送る人のために、何かしらのお役に立ちたいと思っています。
親川さんのブログはこちら
http://www.oyakawamasaaki.com/author/msadmin/
↓こちらもあわせてどうぞ
親川さんが経営している会社はこちら
合同会社ミリオンズ
https://millions47.com/
親川さんの経営コンサルティングサイトはこちら
Ofiice-Oyakawa
http://www.oyakawa.biz/pages/872154/page_201602191746
親川さんが運営されているのサイトはこちら
ミリオンビジネスアカデミー
http://million-business.academy/
「「なんで学校に行かなきゃいけないの?」義務教育歴2年の社長に聞いてみた」教育編へ »
投稿者プロフィール

最新の投稿
EC2020年10月7日越境ECは低迷する日本経済を救うか SNSマーケティング、ECサイトの未来を占う
ビジネス分解2019年5月16日RYUKYU JOURNALをビジネス分解してみた!(2/2)
ビジネス分解2019年5月16日RYUKYU JOURNALをビジネス分解してみた!(1/2)
取材者一覧2018年10月1日三好 優実(みよし ゆみ)
琉球ジャーナル urumee Inc. - 2017/09/28
- Facebookページはこちらから!
- TwitterでRYUKYU JOURNALをフォローしよう! Follow @RYUKYUJOURNAL